山田学区社会福祉協議会

山田学区の文化財2

    

西明寺の五重層塔(木川町)

西明寺   最明寺は執権、北条時頼ゆかりのお寺と伝えられています。
「北条時頼が諸国行脚の折り、山田の里に来りて木村重国宅に投宿し、その恩を謝し山田の里に領地を賜う。 木村重国は、天台山に入り僧となり、文永3年(1266)に山田木川の里に一宇を建て最明寺と号す。」と沿革史に伝えられています。
   東向きの山門をくぐると、すぐ目前に本堂があります。石畳の参道を進んだ左手に、五重層塔があります。花崗岩製で、総高282cmの大塔であり、草津では唯一の完全層塔で、鎌倉時代の建立であると考えられています。
   基礎は、近江特有の三茎蓮を刻出し、塔身は蓮座の上に像高25cmの四方仏を浮彫りにしています。
   屋根は五重で軒は厚く、両端にいくにしたがって力強くそり上がり、笠の下り様は、そり屋根となっています。 相輪も完全に残っています。
   文永元年(1264)北条時頼の墓所として、この供養塔が建立されたものと思われます。