山田学区の医療福祉を考える会議 (会議の位置づけや目的)
山田学区では、高齢化率が30%を超え、今後もさらに高齢化が進むと予想されており、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯、認知症の人など、支援を必要とする人の増加が見込まれます。こうした中、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、さまざまな課題があり、地域住民と医療や介護などの専門職が力を合わせて、高齢者の生活を支える地域づくりを進めていく必要があります。
医療福祉を考える会議では、各学区の関係者と、医療・介護・福祉の関係者が一堂に会し、地域の現状や課題を共有し、解決に向けた地域の活動の充実または創出を進めていくことで、地域における 支え合いの仕組みをつくることを目的とします。 (この話し合いの場を協議体とよんでいます。 )
■開催主体 地域の団体、市社会福祉協議会、地域包括支援センターなど
■メンバー (各学区の実情に合わせて選定)
○地域:まちづくり協議会、学区社会福祉協議会、民生委員児童委員等
○医療・介護:医師(地域の開業医)、介護サービス事業者(ケアマネジャー、訪問看護、小規模多機能型居宅介護等)
○市社会福祉協議会、地域包括支援センター、市
■実施回数 各学区年2…3回程度

草津市が目指す地域包括ケアシステムの姿 学区の医療福祉を考える会議の位置づけ
医療福祉を考える会議の軌跡
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最近のユニークな会議の概要を紹介
第13回 草津総合病院長 平野先生の講演
--2025年問題とは、団塊の世代が2025年までに75歳以上、いわゆる後期高齢者に達することにより、医療費や介護費などの社会保障費が急増します。 これまで国を支えてきた団塊の世代が給付を受ける側に回るため、医療費、社会保障やその他の課題にどう取り組むかが大きな問題となってきます。--
2010年頃をピークに日本の人口が減ってきていますが、この頃までは高齢者は増えつづっけています。その後、生産年齢(14~64歳)人口が減ります。
ただ、湖南医療圏(草津、守山、野洲、栗東)の人口は、平成47年(2035年)まで増え続けるとされています。
2017年7月 厚労省の発表では、平均寿命、男性80.98歳、女性87.14歳となっていますが、H27 滋賀県では、平均寿命 男81.78 女87.57、健康寿命 男80.23 女84.20歳で全国1位です。草津市では、平均寿命 男82.62 女87.88、 健康寿命 男81.22 女84.92 県内1位となっています。
2025年問題 2つ目の問題は、多死社会です。草津市では、市内の65歳以上の患者さんの死亡見込み数は、2025年には1000人を超え、2035年では1400人を超えると推計。 病院の死亡者数は818人で満床となります。ですから、在宅看取りの体制を進めてくださいと言われています。
国では、健康寿命を3年以上伸ばしましょうと言っています。まさに、人生100年の時代がやってきます。
社会活動が健康維持に役立っていることが、県衛生科学センター、滋賀大の研究でも明らかになっています。社会参加をした人が、良かったこととして、新しい友達を得ることができた、生活に充実感ができたと思っています。 第2の人生をプランニングし、健康寿命を維持することが重要です。そのため「まだら人生」を。まだらとは、「学んで、活躍して、休む」、を繰り返すことをいいます。
第15回 大根炊きフォーラム in 特別養護老人ホーム えんゆうの郷
自分の地域の良さを知り、活動の楽しさを広め、健康で長生きのため社会参加を
第13回の会議では、医師の立場から高齢者の暮らしの問題についてお話しいただき、これからやってくる人生100年の時代、いつまでも健康で長生きするには、「社会参加」というのがひとつのキーワードであることを学びました。
そこで、地域の魅力的な活動を「知り」活動のすばらしさを「語り」あい、社会参加の楽しさを「広げる」広めることを目標に、地域の皆さんにも参加を呼びかけ 堅苦しくならないように、特別養護老人ホームえんゆうの郷をお借りして、「大根炊き」を食べながらの会議です。
地域をもっと知るということで、学区内の歴史のある団体として、体育振興会、更生保護女性会、健康推進員の活動、ボランティア団体からは、ともしび、山田環境五三〇会、 また地域サロンの代表として、ふれあいの会、ぽかぽかサロン岡 から活動状況を報告いただきました。
また、専門職の皆さんは、多くの地域の方が来訪されますのすので、積極的に皆さんのに入っていただき、自分の専門分野の説明やPRを行っていただきました。
当日は70名近くの方が参加いただぃました。
第17回 福祉教養大学受講 ~地域共生社会の実現に向けた思い / 健康に生き抜く力~

従来、福祉では、困っている方々に制度をどう使っていただくか、給付をして暮らしを支えていくか、どう立て直していくかという仕組みになっていています。 そして、介護保険とか、障害者へのサービスとか、それぞれ対象者別にいろいろな制度があります。これらは、「支え手」「受け手」の関係で、特に介護保険で顕著になってしまっているのです。 でも、どうも従来の考えだけでは解決できない状況があるようだと分かってきました。
そこで、①何でも、断らない相談支援、②その支援のためどのような仕組みが必要かを具体的に創り、③地域づくりのため、行政や専門職が関わっていく必要がある。

第18回会議 特別養護老人ホーム えんゆうの郷見学

・会議は、「地域はどうあるべき」とかではなく、社会の現状や福祉関係など、学習を中心とした内容とする。
・地域のいまの活動に光を当て、理解し、その大切さを住民に周知・啓発し、多様な活動につなげていくように努力する。
このたび、社会福祉法人誠光福祉会 特別養護老人ホーム えんゆうの郷2号館が、7月15日にオープンされます。このオープンに先立ち、施設の内覧をお願いし、快くご承諾をいたところです。 当山田学区の医療を考える会議といたしまして、新しい施設を見せていただき、今年活動の「学び」の一環とさせていただきたいと考えております。
第19回会議 地域を知るすごろくゲーム ~地域の香りゲーム~

地域の香りすごろくゲームということで、たとえば
小学生から「ボランティアって何」と聞かれたら、あなたは何と答えますか。
山田学区はどんな町ですか、チーム全員でそれぞれ漢字1文字で表して発表しましょう。
山田学区の人口は何人、また、一番人口の多い歳は何歳。
とか言った問題が、ちりばめられたすごろくです。
サイコロを振って、ワイワイがやがやと楽しい時間を過ごしました。皆が話し合うと、今まで気が付かなかった、山田が見えてきまして、改めて納得した次第です。
また、このすごろくを地域に広めていただきたく、すごろくの新しいコマを各グループから提案していただきました。その中には、「山田の介護事業所を言いましょう」とか、 「カフェなどをオープンして、誰でも来られる塲が欲しいですね」と言ったご意見をいただきました。
今回の会議は、特別養護老人ホームえんゆうの郷の地域交流室をお借りして実施させていただきました。今年の7月にオープンした2号館の新しい施設です。 えんゆうの郷様 ありがとうございました。
今回の会議で使いました、すごろく「地域の香りゲーム」をここからダウンロードできます。いろいろの団体や地域サロンでもご利用いただけるとありがたいです。 Wordで書かれていますので、自由にカスタマイズできます。
なお、このゲームは会議当日にいただきました提言を加えました修正版となっています。